みまさか探々

美作を“探々”してみたら、意外といろんなものが見えてきた。 地元ゆる歩き系ブログ、「みまさか探々」。

人口1,331人の西粟倉村が気になり調べてみたら森の声が近かった🌿

美作探索人

西粟倉村の道の駅あわくらんど



西粟倉村って、なんとなく名前は知っていたけれど
ふと「これ読めます?」と聞かれたら
意外と自信がない人が多い気がする。


美作に住んでいると、地名の読みには多少慣れているつもりだけれど
それでも初見では「にしあわくら」じゃなくて
「にしあわぐら?」とか
「にしなんとか?」みたいに
微妙に外してしまいそうになる。


実際の読み方は――


🌲 にしあわくらそん(西粟倉村) 🌲


この“粟”の字が意外とクセ者で
「あわ」だとわかっていても
地名になると、脳の変換が一瞬つまづく。
地元民でもないのに
勝手に「難読地名チャンピオン候補」に認定してしまった。


 


で、なぜ急に西粟倉村のことを書き始めたかというと
美作に住んでいると
ちょっと北の方へドライブしたとき
「ああ、今日は空気の密度が違うな」と感じる瞬間がある。
あの感覚の正体を知りたくて
マップを広げてみたら
ちょうどその“空気が変わる境”の先にあったのが
西粟倉村だった。


 


人口の数字も調べて驚いた。


📌 2025年1月1日現在の人口:1,331人
📌 平成27年(2015年)の人口:1,505人


じわっと減っている。
全国的な傾向を思えば珍しくはないのだけれど
これを知ると、山の静けさが
単なる“落ち着き”だけではなく
“人の気配の薄さ”ともつながっていることに気づく。


ただ、その静けさがまた魅力でもあって
「人口が少ない=寂しい」ではなく
「人の心拍を落ち着かせる余白が多い」と言い換えたくなる。
村にとっては大問題でも
訪れる側からすれば
魅力の一部になってしまうという
なんとも複雑な構図だ。


 


西粟倉村といえば
最近よく耳にする「百年の森林(もり)構想」。
村全体が森みたいなところで
地図を見ると
緑色のエリアの広さにちょっと笑ってしまう。
“ふつうの自治体の森の割合”ではなく
“森がメインで人がサブ”くらいのバランス。
山が主役で、村民は脇役みたいだ。
でも、その脇役ぶりがいい味を出していて
景色全体の調和が取れている。


 


美作から見ると
西粟倉村は「近いようで、急に異世界が始まる場所」。
トンネルを抜けた瞬間
空気の温度も
時間の進み方も
ちょっと変わる気がする。
気のせいかもしれないけれど
村に入ったら、深呼吸をひとつするのが定番になった。


あの深呼吸は、ほぼ儀式みたいなものだけれど
個人的には
美作⇄西粟倉ルートの楽しみのひとつになっている。


 


そして、調べていくと
西粟倉村が岡山県であることに
妙な安心感を覚える。
県北の方だし
兵庫にも隣接しているし
素直に「岡山ですよ」と言われても
「あ、そうだった…」という
小さな再確認が毎回必要になる。
県の形を思い浮かべると
確かに端っこにちょこんと乗っているのだけれど
美作市の住民からすると
“県境の空気”というのは
なんとなく他県に近づく感じがあって
岡山感が薄まる瞬間がある。


とはいえ、ちゃんと岡山県。
地図の上では控えめな位置
でも存在感はしっかりある村。


 


ところで、人口の推移を見ると
平成27年の1,505人から
2025年には1,331人。
数字以外の情報を何も付けずに眺めると
まるで細い谷間を下っていくような印象を受ける。
けれど、その谷間の途中に
村がコツコツ積み重ねてきた取り組みが
平らな棚田みたいに並んでいると思うと
また違う見え方がしてくる。


木を育てて
森を未来に残して
その森から仕事を生み出して
外から移住してきた人たちも巻き込んで
ゆっくりと村の形を整えている。
“人口が減っているのに挑戦している”というより
“減っていようが増えていようが、自分たちの形を磨き続ける”
そんな姿が似合う。


 


特に森の話になると
「百年」なんて気の遠くなる単位を平然と使うから
こちらとしては
時間のスケール感がバグってしまう。
美作で暮らしていると
1年先の季節行事くらいしか考えていないのに
お隣では100年先の森を前提に話が進んでいる。
その落差がちょっとおもしろい。


でも、長い時間スパンを持っている地域は
妙に落ち着きがあって
ちょっとやそっとでは揺れない感じがある。
人口の増減の波に
一喜一憂はしつつも
たぶん村全体としては
「あわてず自然のペースでいこう」
そんな空気が漂っているように見える。


 


西粟倉村を訪れるたび
「人が減っている」という事実より
「森が変わらずそこにある」ことの方が
ずっと存在感が強い。
村の中心にあるのは
人よりも自然
生活の音よりも
山肌を撫でる風の音。


そして、その静けさに耳を澄ませると
逆に「人がいるありがたみ」が感じられてくる。
少ない人口でも
そこに暮らし
森と向き合い
村を支えている人がいる。
数字で見るより
ずっと濃い“生活の手触り”がある。


 


美作から見る西粟倉村は
観光地のようで
観光地ではなく
田舎のようで
ただの田舎とも違う。
なんとなく
“森のアトリエ”みたいな感じがする。
訪れる側としては
ちょっとの時間でも
自分の中のざわざわが落ち着いていくのがわかる。


村の名前を正しく読めるようになるまでに
そこそこ時間はかかったけれど
読めるようになってしまえば
ちょっと愛着が湧くから不思議だ。


西粟倉村
にしあわくらそん
森の時間で動いている小さな村。


人口がどうであれ
その名が持つ響きは
これからも静かに
深く
山の中で鳴り続けるんだろうなと思う。


西粟倉村役場 – 西粟倉村:百年の森林に囲まれた 快適で人が輝く自然と交流のむら



ところで
西粟倉村の人口を調べていたら
思わぬところで“ご近所感”のある数字に出会ってしまった🌱



宮崎県の諸塚村
人口は1,252人とのことで
ほとんど西粟倉村と同じくらいのスケール感で思わずニヤリ😄



数字の近さだけなのに
なぜか親戚を見つけたような気持ちになってしまい
さらにブログまで読んでしまった📖✨



こうして似た人口の村を見つけると
山の向こうにもう一つの“静かな暮らし”があるみたいで
ちょっとほっこりする🌲🌲


減っていく人口1,252人の現実に向き合いながら、諸塚村の底力に気づいてしまった西都市民の独り言🤔🔥 – 西都彩菜